Wine List
"Kami no Shizuku" #02


神の雫 巻別 ワインリスト


#9 再会のグラスを飲み干して

美島の客とは、15年前に別れた恋人アンヌだった。
別れの夜に二人で飲んだワイン、それがジャイエのクロ・パラントゥ。
15年前に告げられなかったアンヌの想いを、今ワインに託して…
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
サロン・ブラン・ド・ブラン・ル・メニル 1995 - シャンパーニュ 美島とアンヌの食事での食前酒 楽天
#10 苺畑で微笑む乙女

サーブされたワインを飲み、アンヌの想いを理解した美島は涙する。
そのワインを飲んだときに見える光景、苺畑にたたずむ乙女は振り返り、その余韻は永遠と思うほど続く。
そこに込めたアンヌの想いは「ずっと一緒にいたい」だった。アンヌは今飲んだワインがジャイエのクロ・パラントゥでは無いことに気が付く。
そして、雫の手で明かされたワインは、エマニュエル・ルジェのクロ・パラントゥ1999だった。
驚く美島の前で、アンヌはルジェのクロ・パラントゥ1999はジャイエが造ったという噂があることを話す。
さらに、今日飲んだワインがルジェのモノだったことを雫に感謝するアンヌだった。
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ 1999 エマニュエル・ルジェ ブルゴーニュ ロベールからもらったアンリジャイエに代わるワイン 楽天
#11 別れのデザートは、甘く…

美島とアンヌの会食の最後にデザートワインとして、シャトー・ディケムがサーブされた。
雫はアンヌが病気であることを悟る。
ルジェを見抜いたアンヌが、ディケムが劣化していることに気が付かなかったからだ。
会食を終え別れる二人、雫は美島にアンヌの後を追うように説得。
そしてアンヌが脳腫瘍であることを告げる。
美島は雫に「君のその若さに感謝するよ」と告げ、アンヌを追う。
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
シャトー・ディケム 1990 - ボルドー 美島とアンヌの食事でのデザートワイン 楽天
シャトー・カロン・セギュール 2000 - ボルドー 藤枝が美島の話にちなんで出した 楽天
#12 見届ける者たち

遠峰は彼のスポンサーである西園寺の前で、ブルゴーニュ各地で集めた畑の土を味わい、その畑名を当てることで、その天才的なテイスティング能力を見せる。
神咲邸で屋敷を賭けたテイスティング。
同席者は弁護士の霧生。
遠峰は西園寺を、雫はみやびを同席させた。
そして、勝負の判定をするのは、神咲豊多香の旧友、ロベールだった。
#13 すべての闘いのはじまりに

遠峰は試飲し、教会で涙する母の姿を思い浮かべるが、ミレーの「晩鐘」を引き合いに出す。
雫が見たモノは… 永久の別れ。
母の死を思い出したのだった。
神咲豊多香はミレーの「晩鐘」を見たときにムートンの82年が飲みたいと語った事が分かり、勝負は遠峰に。
雫たちが去った後、ロベールは雫の「永久の別れ」の意味を説く。
母の死を経験した年に雫が食べたぶどう、それがそのワインのもとになっていたのだ。
そして、神咲豊多香が残した「別れのワイン」の真意はそちらにあると…。
#14 可憐で残酷な一輪の花

ジャイエのクロ・パラントゥに代わるワインとして、ショップでジャイエの関係者が造ったワインを当たる二人。
しかし代わるワインを見つけることは出来なかった。
ワインを飲んだときに見える光景、苺畑にたたずむ乙女は、それらのワインでは振り向いてくれなかった。
藤枝の紹介で二人は土肥ロベールという人物を訪ねるが、彼は公園に住むホームレスだった。
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
シャサーニュ・モンラッシェ - オリヴィエ・ルフレーヴ ブルゴーニュ セーラが撮影の合間に飲んでいた 楽天
シャトー・ムートン・ロートシルト 2000 - ボルドー カメラマン築山がセーラ撮影後の打ち上げで選んだ 楽天
#15 小粋なロリータに愛のムチを

セーラの皮肉に不快感を示す築山。
その場を繕うために雫はワインをデキャンタージュする。
それでも開かないワインをデキャンタごと振り回す雫。
一転、「おいしい!さすがムートン」とセーラ。
築山もそのワインを飲み、さきほどのセーラの皮肉に納得。
席を抜け出したセーラは遠峰の運転する車に。
翌日、出社した雫とみやびはもう一人のワイン事業部員、本間と会う。
#16 ワイン事業部の怪人

雫とみやびがワイン事業部で扱うワインのサンプルとして持ち込んだワインを試飲するワイン事業部の面々。
香りを嗅ぐだけでワインを捨てていく本間だが、点数を付けた2本はイタリアワインだった。
その事実に気付いた雫とみやびは、彼のワインの経験と嗅覚に驚く。
親しげに食事を共にする遠峰とセーラ。
自信に満ちあふれる遠峰にグラスを掲げたセーラのひと言は。
「あたしの自慢のお兄ちゃんと神の雫に乾杯」
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
シャトー・ムートン・ロートシルト 1992 - ボルドー 遠峰・セーラが撮影の後、食事で飲んだ 楽天
シャトー・ラグランジュ 1982 - ボルドー セーラが過去に飲み良くなかった事を遠峰に話す 楽天
シャトー・ラグランジュ 1996 - ボルドー 遠峰の勧めでセーラが飲む 楽天
#17 メリーゴーラウンド

雫とみやびが持ち込んだワインに対する採点から、河原毛部長はワインマニア、派遣社員の川俣も味覚のセンスは相当良いことが判る。
会議の席で、ワイン事業部で扱うワインを巡り、イタリアワインにこだわる本間と雫の喧嘩から、イタリア対フランス、社員投票による試飲会を開くことになる。
千円、二千円、三千円台から各々の候補を一週間で選ぶ約束に。
千円台のワインで悩む雫たちに、モノポールの藤枝が示したワインはル・オー・メドック・ジスクール。入手は困難だが、千円台でも美味しいフランスワインがあることに二人は希望を持つ。
銘柄 vint. 生産者 生産国 地域 登場場面 価格
ル・オー・メドック・ド・ジスクール 2000 - ボルドー 藤枝が雫に勧めた千円台のフランスワイン 楽天
#18 ファンタスティコの夜

エアコンで16度に保たれた本間の1Kのマンション。
ワインに一室をあて、本間はキッチンで寝ていた。
モノポールからの帰り道、雫はワインを叩き割る男に出会った。
彼はグルメ雑誌である評論家からワインに関して酷評を受け、かつて流行っていた店も今ではB級扱いだという。
そして、3日後にまたその元となった記事を書いた評論家がやってくると。
その記事を見た雫は、協力させて欲しいと申し出た。
雫の手にある雑誌、そこには遠峰の名前が…。